Wabisabi: How to Wabi? Sabi?
WABI-SABIフリークのみなさん!(笑)ワサビじゃないですよ(爆)
では、チョウジロウお気に入りのキャスト2002 FE CUSTOM CADILLAC 1959を使って、サビ塗装の実演をさせていただきます。
まずは元気良くブリスターからバリっといきましょう!
略してブリバリです!(無駄な説明・・)
今回は「淡いピンク色」のキャディラックがサビたら・・という設定の塗装ですので、ラッカー系シンナーで、タンポ印刷を落としたら、トップ部分を中心に、ホワイトサフェーサーを吹いて、元の色を若干抑えました。
全体にうっすらピンク色になりました。
これで下地の完成です。

サビ塗装は、基本的に下地のラッカー塗料を侵さないエナメル塗料で行います。途中で失敗してもエナメル溶剤で拭き取ればやり直しがききます。
エナメル塗料といっても色々ありますが、ちなみにピンストライプなんかで使う塗料「One Shot」や、画材系でもエナメル塗料は多いです。
なかでも、汚し系に「おいしい色」が揃った「タミヤ模型」のエナメル塗料を使用してみました。

汚しのスタートは風化やスミ入れができてしまう「ウオッシング」という作業を行います。雨ざらしになって流れたサビの表現や凹モールドに流し込んでいきます。まずは色々あるタミヤのエナメル塗料でもかなりおいしい色の「ハルレッド」を凹モールドやくぼんだ部分を中心に塗っていきます。
この時塗料はやや、しゃぶしゃぶ目(溶剤で薄めて)で流し込んでいくように塗っていきます。 そして、しばらくして塗料が乾いたら、綿棒にエナメル溶剤をしみこませて、雨が流れたであろう方向(ボディー横なら上下)に、若干塗料を残しながら拭き取っていき、雨で流れたサビやほこりの後を表現していきます。
画像は一通り「ウオッシング」を終えた状態です。「ウオッシング」とは文字通り、塗料を溶剤で洗い流し(拭き取って)ていく技法です。
さきほど塗ったラッカーの下地が剥がれてしまっている部分もありますが、後でリカバーできますので、気にせずに気にせずに・・。
この剥がれてしまって見えている下地部分がダイキャストだったら、リアリティーも増したのでしょうが、剥離もせずにいきなり作業に入っているので、後で処理が必要になります。(笑)
そして、これからドライブラシに取りかかるのですが、完全に乾燥するまで放置します。 ここでのポイントはウオッシングの時に溶剤で拭き取っているので完全に乾くまでに案外時間が掛かることです。凹モールドなんかは表面が乾いていても全然乾いていなかったりします。
以後のドライブラシの時に完全に乾いていない部分があると、ドライブラシが思ったような効果が得られないことがほとんどですので、乾燥は十分に行ってください。
さていよいよドライブラシ開始です。ドライブラシは基本的に得たい効果のなかで濃い色からかけていきます。今回はまずは「フラットアース」で全体に風化した雰囲気やホコリ、色あせたボディーを表現していきます。
まず、筆に濃いめの塗料を付け、それを完全にティッシュなどで拭き取ります。ここでのポイントはひつこいくらい、ティッシュで拭き取ることです。かなり拭き取った!と思っていても案外残っているものです。このふき取りが足りずに、筆に塗料が多く残っていると、ドライブラシをかけたときに「わざとらしい」表現になってしまいます。
そして、その乾いた筆先で、ボディーのエッジ部分や、ルーフなど、効果を得たい場所をしゃかしゃか、こすってやります。これがドライブラシです。
しっかりと塗料を乗せていくのではなく、ぼかし効果をかけていきます。
画像は「フラットアース」でドライブラシを終えた状態です。
最初は「え?何したん?」ぐらい、ぼんやりしか塗料が付着していませんが、エッジ部分には結構しっかり付着しているのがお分かり頂けますでしょうか?
ドライブラシ終了後、「もう残ってないやろ・・」と思っていた塗料も、筆先を溶剤につけるとこんなに残っていたことに気づきます(笑)
例えば、何かを塗った筆をティッシュで拭き取って、そのままにしておくと、筆先がガサガサになって使えなくなってしまったことはないですか?
ちゃんと溶剤で洗わないとこんなに塗料が残っていたんですね・・(笑)
その残ってる塗料を利用してぼかし効果を得ていくのがドライブラシです。平面なら単なるぼかし効果なのですが、立体の場合はエッジ部分や、でっぱりなんかにはより多くの塗料が付着し、立体感も出るのです。
画像は「フラットアース」よりも明るい、「デッキタン」をドライブラシした状態です。さっきよりもエッジが立ってきたのがお分かり頂けると思います。ここでのポイントは、全体にまんべんなくドライブラシしていくのではなく、より強調したい部分にのみかけていくことです。
でないと、さっきの「フラットアース」をかけた意味が無くなってしまいますからね・・。 (笑)

そろそろ仕上げにかかります。ドライブラシは乾燥が早いので、トントン拍子に作業が進みます(笑)とはいっても、次の色へ進む場合は十分に乾燥させてから進んでください。でないと、「ウオッシングドライブラシ」とでもよべるような、塗ってんのか拭き取ってんのか解らない状態が起こります・・・。(笑)
先ほどはドライブラシは、濃い色から順番に・・と言いましたが、この「ダークグレイ」はハゲチョロ(ハゲチョロジ)再現のために部分的にかけるドライブラシなので、ほぼ、最終にかけます。ここで、失敗すると(筆の塗料のふき取り残しなど・・)一からやり直しになりますので、慎重に、そして、完全に金属ががむき出しになったと想定される部分にのみかけていきます。
なんなら先の細い面相筆でやってもいいです。
また、エッジ部分などは、面相筆でこの色を直接塗っていってもいいかも知れません。ハゲチョロ表現にはもってこいの色ですので、色々試してみましょう。また、この色にシルバーを混ぜて使ってもいいでしょう・・。
ウオッシングのときにやらかしてしまった下地はげもリカバーできましたね〜(笑)

ここからさらに色んな表現があると思いますが、「ダークグレー」の周りに「オレンジ」を若干ドライブラシしてサビを表現して、今回は終了としました。

そして最後は全体のツヤをなくすために「水性ツヤ消しクリアー」で表面をコーティングします。ドライブラシはつや消し塗料を使っていても、何度も何度も筆をこすりつけますのでツヤが出てしまうことが多いですし、プラ部分に直接エナメル塗料を塗る場合は、いつまでもネチャネチャしていることがあるので、コーティングをお奨めします。(エナメル塗料はプラスチックを浸食するそうです)

バンパーやグリル、ホイルにも同じような塗装を施した以外は、そのまんまですが、サビサビ塗装の完成です。
ブリバリしてから、1〜2時間もあれば完成してしまいます。
ぜひ試してみてください。
そしてあなたのオリジナル表現を教えて下さい。そして、このページを読んで頂いて完成したカスタムはぜひください!(笑)

WABI-SABI CUSTOM CADILLAC 1959

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